ヘーゲル

夢実現の哲学


国家とは

国家こそが自由と夢を実現する装置なのだ。『法の哲学』

個人から、家族、市民社会そして国家の過程を経る中で、共同体の規模が大きくなるだけではなく、質が変化する。

自由の度合いが変化し、倫理観や精神的なものが宿ると考える。ここから共同体=人倫

子供が親によって行動が制限される

市民社会では市場によって競争が生まれ、勝負がつき全員が勝てない

ここで国家が登場し、各人の利害や衝突を調整するのだ。国家は人を抑え込むのではなく、自由や夢を実現するためのものと言える。

理想とは?夢とは?

プラトンは、イデア=理想であった。『洞窟の比ゆ』のように目で見えるものは影で、心で捉えるものが真実、理想だと。

アリストテレスは、理想も現実のなかに含まれ、現実から理想が開花するのだ。

ヘーゲルにとってはどうでもいい話で、理想は現実にないもの、現実とは存在していて、あるものというとらえかたをしている。しかし、乖離しすぎていてもいけないのだ。

「理想の仕事」は現実としての仕事が理想形になるといっているわけで、理想を実現可能なものと考えることが前提となるのだ。

ここから弁証法

理想に実現可能性を含むとすると、当然理想と現実のギャップが生じる。このギャップを埋めるダイナミズムが、「弁証法」である。

以下は図で改めて説明

問題が生じたときに、1段上の状況へと導くための手段が弁証法である。

一見すると相容れない2つの問題をどちらかを切ることなく、包み込み、解決する方法論である。『精神現象学言論』

理想的なものは現実的であり、現実的なものは理想的である。

マルクスは、原始共産主義→奴隷制→封建制→資本主義→社会主義→共産主義

理想を選択:前に進みたい願望、逃げたい願望

現実を選択:享受するとき

理想を選択するのはいいが、高すぎると前進ではなく停滞になる。

ここで前進するために現実を選ぶことも大いにありえる。

現実を享受しつつ、理想を追う姿こそが理想の国家であり、個人の生活も向上する唯一の方法である。まさに、停滞感、閉塞している日本へのメッセージである。

ポイント

1. 国家は夢と自由を実現する

2. マイナスをプラスに、現実選択が理想の1歩